多様な人々がともに働く現場は、どうしてもコミュニケーション不足になりがちである。特にITが浸透したことが、コミュニケーション不足に拍車をかけている。ITは便利で、生産性を向上させるが、同時に、なんでもメールですますことで職場のコミュニケーションが悪化するという側面を持つ。特に「言いづらいこと」はついメールにしてしまいがちだ。だが、顔が見えないところでするネガティブな話は余計に誤解を生み、感情論にな
職場のマネージャーに期待されるコミュニケーションの... の続きを読む
倒産から一年半のハードな時が経った。このままラーメン屋の親父になるのも悪くはないと思ったが、やはり根はエンジニアである。Iさんは再び就職活動を開始した。技術の移り変わりの激しいエンジニアとして、ブランクが一年半あるというのは就職活動上不利である。しかし、書類審査が通った後の面接ではやたらとウケがいい。どの企業もIさんの人物を褒め称えた。「いやあ、若くてアグレッシブで迫力のある人だねえ。馬力もありそ
ラーメン屋で培ったパワーが関与... の続きを読む
メディア系の会社への転職を策したA君。彼は、もともと文章を書いたり、情報を発信したりすることに興味があった。最初に就職した証券会社に10年ほど勤めた時点で、知人の紹介で、あるメディア会社の面接を受けて、一次、二次の面接に合格した。「役員面接は形だけだ」と言われていたこともあって、会社に退職願を出して早々に退職手続きを進めてしまったのだが、最後の役員面接で、この役員との相性が悪かったようで、採用に反
辞めても仕事が決まらず... の続きを読む
これまで行われてきた新規学卒一斉採用という方式はこのように新しい時代の環境の下で多くの矛盾をはらんでおり、人材の創造的な能力をより効果的に引き出し活用してゆくためにはこれを大きく改革する必要がある。その基本方向はこれまでのような横ならびの一斉採用を基本とするのではなく、採用の基本をむしろ「ふつうの採用」に移してゆくという事である。ふつうの採用とは、仕事の必要に応じて適格な人材を採用するという事であ
「ふつうの採用」で適材を... の続きを読む
雇用システムは、その内部環境と外部環境から要請される機能要件を、労使関係/技能形成/労働生産性の機能連関として充足するものとする。この機能連関が高水準にあるものを、高機能連関の雇用システムと呼び、低水準の状態にあるものを、低機能連関の雇用システムと呼ぶことにしよう。日本型雇用システムだけではなく、すべての雇用システムは、それが競争優位の雇用システムである限り、高機能連関のシステムであることを条件と
本型雇用システムの行方について検討する... の続きを読む
30代半ばまでは、ある程度の能力を持った人なら、体力だけを考えてみても1千万円を稼ぐのはそう難しいことではないだろう。24時間働いてくれると思えば、経営者から見てもその金額は高くないし、実際、30代半ばぐらいまでなら「お金のために寝る間も惜しんで働く」というスタイルも不可能ではないだろう。もちろんそれに専門性がそろわないと話にならないのだが、雇う側とすれば体力を見込んでいる部分も大きい。しかしその
真価が問われるのは、40歳前後にくる節目... の続きを読む
保育や介護など、人間を対象とする公共サービスは、その地域に暮らす人々の生活の質を充実させる方向に作用し、長期にわたって社会的な規模で多方面に利益をもたらすものだ。たとえば、介護や保育サービスの保障は、職場における子育て・介護のための権利を保障するとともに、利用者の家族の就業の継続を可能にして所得の減少を食い止め、職場においては熟練の形成と生産性向上につながり、中央・地方政府の財政や社会保障の財源に
公共サービスの市場化... の続きを読む
アクセスしてきた製造業で嘱託社員として働く勤続二〇年の五四歳の男性は、「仕事内容は正社員とまったく同じだが、賃金は正社員の三分の二だといって、賃金や処遇面での理不尽な格差を訴えている。ほかにも、「正社員の三分の一の賃金で正社員以上の仕事をさせられる」(三〇代・女性・金融関係・派遣・六か月更新)など、正社員と同じ仕事をしているのに賃金は三分の一というのはいかにも不公平だ。こんな大きな所得格差が、正規
全国ユニオンのホットラインの例... の続きを読む
就業形態の多様化が進み、ひとつの職場のなかに正規従業員(いわゆる正社員)、派遣社員、パートタイム労働者、契約社員、嘱託社員など様々な形態の労働者がいるのが当たり前になってきました。これらの労働者の労働条件は、当然ながら正社員とは異なっています。特に、労働時間や休日・休暇、賃金の決め方、賞与の支給などは大きく異なっていますので、従来の正社員を対象とした就業規則だけでは、多様化した職場の状況に対応する
複数の就業規則を備えておこう... の続きを読む
労働法は、これまで、労働者の論理のみを保障するものと考えられてきたし、いまでも、そのような考え方の人は少なくない。会社は絶対的な社会的権力であり、その論理に多くの労働者は押しつぶされてしまう。そのような見方が一般的であった。これを前提とすると、労働法は弱者である労働者の論理のみを保障することで、ちきっとバランスがとれることになる。しかし、今日、会社を絶対的な社会的権力と決めつけるのは、はたして適切
会社の論理も考慮し労働者の論理を実現してバランスを... の続きを読む
第一に、一流企業に入る知的エリートを中心としたもので、長時間残業で疲れ果てて劣化していくというパターン。第二に、(昨今はエリート官僚を含めて)公務員志望の学生を中心に、人材として評価されないため、自分の存在の重要性にさえ気付かないまま、非常に保守的な行動をとる知的エリート。第三に、人材を評価しない日本という国を見捨てるというパターンである。第一のパターンについては説明の必要性もないだろう。日本の一
知的エリートたちの行き先... の続きを読む
T氏は、四〇歳そこそこの若さでユニットリーダーを務めている。担当するチームはワイヤリングコンポーネンツチーム(ケーブルやコネクタなどの配線用接続部品の販売)、PCコンポーネンツチーム(DOS−Vマシンやネットワーク関連部品を販売)、そして立ち上げたばかりの半導体ECチーム(半導体を、ミスミとして初めて紙カタログをつくらず、Webのみで販売)の三チームである。このうちPCコンポーネンツチームは、カタ
アクションプランの明確なリーダーが支持される... の続きを読む